top of page

従来の問題点3(サンプリング周波数ずれ)

 例えば、CDをリッピングして作成したwaveファイルと、同じCDを下の図のように、CDプレーヤーで再生(D/A変換)しつつ、A/D変換してデジタル録音したwaveファイルとを、解析ソフトに読み込んで比較し、両者が完全に一致する場合には、D/A変換時の音質の劣化がないといえます。しかし、この方法では、サンプリング周波数ずれの問題が生じます。




 つまり、元のCDは44.1kHzでサンプリングされますが、DACによるアナログ変換時と、ADCによるデジタル変換時のサンプリング周波数ずれが微妙に生じます。下の図はそのイメージを示したものですが、曲の頭では、2つのwaveファイルに差分がない場合でも曲が進むにつれて差分が大きくなり、差分を求めても意味がありません。このようなサンプリング周波数ずれは、僅か0.001%程度ですが、これを補正しないと波形変化を解析することができません。



閲覧数:26回0件のコメント

最新記事

すべて表示

「デジタル領域での信号の波形変化」について(書籍「見て分かる・・・」より抜粋)

例えば、インターネットを通じて、お金を送金する場合に、「0」が1つ増えるだけで大問題となります。インターネットバンキングが主流となりつつあるのは、そのような問題が生じる確率がゼロだからです。同様に、CD-Rに書き込んだ帳簿を読み込む際に、「0」が1つ増えることもありません。...

Comentários


bottom of page